何かをするとき、何かを覚えるときなど、「よく見て」という意味で「観察して」と言うことばが使われます。ただ見るのではなく、細かいところまで見るということだと思うので、それは良いことです。先入観なく無心になって、見ているものを知ろうとすることによって、それまで見えなかったこと、気づかなかったことが、見えてくることもあるでしょう。

また、福祉の現場や教育の場でも利用者に対して「観察する」ということばが聞かれます。その人のことを知るということ自体は悪いことではないのですが、そのときに、見るだけでなく関わるということをしないと見ることの意味がありません。

なぜ、それが必要か。それは「じろじろ見られて嫌だった」と思われるのでは、人間関係を作っていくことができないからです。(2025.5.26.)