平田氏は、また「「私とあなたは違う」のが当たり前で、意思疎通は「伝わらない」ことから始まる」とも言っています。
この「私とあなたは違う」のだから、分かり合えるはずがない、無理して分かり合おうとする必要はない、という意見もあります。こういう人にとっては、対話は必要ではなく(または、避けている)会話で済ませたいということになるのでしょう。
平田氏が言う「間違い傷つけ合いながら少しずつ歩み寄っていくしかない」ということができないのでしょうが、「伝わらない」なら「伝わらなくても良い」と思うようにしているのでは、とも思ってしまいます。平田氏は「粘り強く相手に説明できる姿勢を「対話の基礎体力」」と呼んでいる、と言っていますが、「粘り強く相手の説明を聞くことができる姿勢」も合わせて必要でしょう。分かったつもりになるのではなく、分からない自分がいけないと思うのでもなく、聞き続けることは実は大変なことだったりします。意思疎通は、共同作業と思うので、双方が努力を惜しまないようにしないといけないですね。(2026.2.2.)
(参考・引用図書:『深まる分断。どう生きるべきか 劇作家・平田オリザさんに聞く』 2026年1月1日付中国新聞 6面)

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