平田氏は、「シンパシーはかわいそうな人をかわいそうだと思う感情で自然に湧いてくる。エンパシーは「あなたの考えに同意しなくても理解に努める」というものだ。感情ではなくリテラシーなので、教育で身に付けられる」(※1)と言っています。

斎藤氏によるインタビューのなかで、ブレイディみかこ氏も、「エンパシーや道徳心って(略)教育や環境によって育まれていくものなんじゃないかと思うんです」(※2P.284-285)と話しています。「エンパシーにしたって、自分が想像している他者の環境や境遇が、まったく見当違いなこともあるし」(※2P.285)と述べ、「それとつながっているのが、子どもが思っていることを言うのを阻まないということですよね」(※2P.285)と述べています。

仲間の支援をしていると内面を探る(理解する、掴む)ことが必要です。時折、「それはセンス」と言われることもありますが、それでは支援ができる人は限られてきます。支援者が仲間を含めて対話をする中で、「あなたのことが知りたい」という思いがあれば、センスではなく、対話を繰り返すことで、仲間の内面理解を身についていける職員のスキルアップを目指していけると思いました。(2026.2.9.)

(参考・引用図書※1:『深まる分断。どう生きるべきか 劇作家・平田オリザさんに聞く』 2026年1月1日付中国新聞 6面)

(参考・引用図書※2:『哲学史入門Ⅳ』 斎藤哲也(編) NHK出版新書750 2025年)