前回に引き続き、おりづるはどんな職場なのかということを

実際に働く職員の声を聞いてみたいと思います。

職員のライフステージも大切に

「産休に入る前、育休中も、先輩ママたちにいろいろ話を聞けます。

気が楽になる言葉や子育て中、復帰後も大切な言葉がいっぱいです」(4年め)

産休後、育休を取得する職員も多いです。

(保育園が見つからず、復帰を待ったことはしょっちゅうです)

もちろん男性職員の育休取得実績もあります(←自慢)。

子育てと仕事のバランスで悩んだとき、身近に経験している人たちがいるのは

心強いですね。

 

「親の介護が始まり、正職員で働くことが迷惑をかけそうで不安だったけれど、

相談したら、“まずは自分がどうしたいかよく考えて”と言われ、

介護休業を使いながら働き続けることを決めました。」(15年め)

子育てのあとに訪れる「親の介護」問題。

世代が上がるにつれ、話題が「子ども」から「親の介護」に・・・。

みんな口をそろえて言います。

「福祉をやってるから親の介護も何とかなると思ったけど甘かった・・・」

親の介護では、自分が「子ども」になってしまうようです。

その愚痴を言い合い、自分の親の介護に向き合っています。

 

子育ても、介護も、職員の人生に当たり前に向き合える職場でありたいと思います。

もちろん職員体制など大変なこと、難しいこともたくさんありますが、

何とか実現したいと思います。

 

職員集団だからこそ

「おりづるでは、『会議』を大切にしています。最初は“タイヘン!”と思いますが、

悩みを言える場があるということでもあり、一人で悩まず、他の職員に相談でき、

心強くもあります」(4年め)

毎日のように誰かが「会議」をしています。

作業のこと、工賃のこと、仲間の支援のこと、行事のこと、

仲間の健康に関すること、ボーナス販売のこと、職員全体の会議など。

例えば、トップが「こうします!」と言い、みんなが動く職場であれば、

会議の時間はすることを伝えるだけでよいのですが、

おりづるはみんなで「ああでもない、こうでもない」と

話し合って決めることを大切にしているので、

ものごとが決まるまでに時間がかかります。

それでもどうして、みんなで決めるか?

一言でいえば、「全員が決定プロセスに参加し、決定にそれぞれの責任をもつ」ことにあります。

もちろん、管理者と1年めの職員の責任の重さは同じではないので、

それぞれの責任の重さがある、ということです。

具体的には、全職員がすべてのことを検討し、決めるための時間がないので、

案を作るところまで各担当が行い、職員全体会議で全体で検討しています。

会議のなかで、悩みを出すこともできるし、

「こういうことが気になるので何とかしたい」という発信ができる場が

たくさんあるということでもあります。

「この会議でこのことを聞こう」と決めておけば、タイミングを見て発言できるし、

職場に慣れるまでは、「何かある?」と聞いてもらえるのでチャンスもあります。

・・・その3に つづく