このことばは、障害者権利条約(2006年12月13日に国連で採択)が検討されている過程のなかで出てきたスローガンです。NGOの代表で、視覚障害のある方がスピーチのなかで語ったことばです。「それは当然のことでは?」と思われる方も少なくないと思いますが、これまで国内外を問わず、障害のある人の法律などが定められてときに、当事者が参加することなく決められることが少なくありませんでした。「障害があるから難しいことは理解しにくいのでは」という考えを、多くの人が悪気がなくても持っているということを突きつけたことばでした。前回のテーマでもある旧優生保護法につながる優生思想が根強く残っていることを表すことばでもあるように思います。改めて考えることを強く求められないと、なかなか当事者意識が持てない(他人事になってしまう)という怖さについて強く強く自戒する必要があると思いました。
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