雨宮氏は著書の中で、「困っている人たちを当たり前のように淡々と助ける支援者たちの姿を目の当たりにして、衝撃を受けた。そこにはべたべたした優しさはなく、支援者たちはただ自分の知識をフル活用して手を差し伸べていた。」(※1・256ページ)と書いています。支援というと、人によっては、「何かをして、あげなければ」という気持ちが強い人がいますが、支援を受ける人からすると、そのような強い思いで迫られると、圧迫感を受ける人もいるのではないかと思います。逆もしかりで、がんばっている人に「がんばって」というと、がんばっている人がしんどい思いをすることもある、ということです。支援の姿としては、「~してあげる」、「~の役に立ちたい」ではなく、「自分のできることを淡々とする」ということが大切なのだと思います。「お礼の言葉がないのだけれど……」と思っても、「助かった」や「ありがたい」ということは、伝わる人には伝わっていると思います。(2024.11.18.)
(参考・引用図書:『死なないノウハウ』雨宮処凛 光文社新書1299 2024年)
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