國分氏は「不要不急と名指された活動は、コロナ危機だから制限されただけでなく、そもそもそれを制限しようとする傾向が現代社会のなかにあったのではないでしょうか」(P.155)と指摘しています。
このことは、物事を見るときには、どうしても結果に注目が集まるが、大切なのは結果ではなく、その背景をしっかりと見極めなければいけないということだと思います。「コロナ危機だから不要不急なら外出を自粛するのは仕方ない」とただ受けとめるのではなく、本当にそれだけかということを考えることを止めてはいけないということだと思います。一つの事象に一つの理由がわかれば、何かすべてが分かったように思って安心してしまいますが、そうではないということを肝に銘じておかなければならないですね。(2026.1.13.)
(参考・引用図書:『目的への抵抗』國分功一郎 新潮新書991 2023年)

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