いまの就労継続支援B型などの作業所は、以前は「通所授産施設」という施設種別でした。その設置要件として、作業室のほかに、医務室、食堂、運動場などが必要でした。食堂は、「食事の提供」とあるので、持ってきたものを食べるのではなく、給食です。それまで、小規模作業所では、作業と食事が同じところが多かったと思いますが、社会福祉法人の作業所では、作業するところと食堂は別々のところで、食堂では温かい給食を食べることができます。単に温かい食事を摂ることができるだけでなく、栄養のバランスがとれた食事を摂ることができます。職員も含めてですが、家では偏った食事になっていても一日に一回はバランスのとれた食事を摂る。それは健康づくりにもつながります。「食べる」ことは日課の一過程ではなく、支援の大切な一部分なのです。(2023.7.31.)