「何が欲しいの」と聞くと「○○が欲しい」と仲間が答えたり、「何がしたい」と聞くと「□□がしたい」と答えると、仲間の気持ちが考えやすいのですが、何も答えなかったり、他の仲間や職員のことばを繰り返すだけだと、仲間の気持ちは考えにくいことになります。

「言わないとあなたの気持ちは分からないよ」と仲間には言いますが、職員は、そう言う一方で、「本当はどうなのかな」ということを探ることを諦めてはいけません。

人間は、何か聞かれたときに、相手の気持ちも考え「どう答えたらいいのかな」と思ってしまうこともあります。ちょっとでも緊張してしますと、本心がなかなか言えないこともあります。仲間の本当の気持ちを知ろうとするなら、そういう緊張状態ではない、普段の姿のなかに、仲間の願いを探るヒントがあるはずです。そのヒントがあるかないかは、仲間の気持ちを推測するときに、大きく影響を与えます。(2025.3.17.)