これまでに「見極める」というワードがありましたが、今回は「本質」について考えてみます。辞書的には「それ抜きにはそれが存在しないもの」となっています。私たちの法人の事業所では全員に「知的障害」がありますが、「知的障害」は、以前は「精神薄弱」とか「精神(発達)遅滞」ということばが使われていました。「精神薄弱」は、「いまの状態が変わることはない」と思われ、「精神(発達)遅滞」は、「少しずつではあるが発達している」というように認識が変わりました。そのように認識が変わっても、「知的障害」のあるその仲間は変わってはいません。変わったのは周りの見方であり、その仲間の「本質」が変わったわけではありません。「本質」が変わっていなくても、周りの見方が変わったことにより「本質が変わった」とされることには、気をつけないといけません。(2025.4.21.)