調整とは、「何かズレがあるときに、そのズレを無くすこと」だとしましょう。昔のラジオならつまみが少しズレると音にノイズが入ってくるので、つまみを「調整」することによって音がクリアになるという、機械が正常に動くというという意味なら、問題は生じにくいでしょう。しかし、スケジュールの「調整」とか、意見の「調整」などのように、人間の思考や都合が入ってくると、その「調整」は難しくなってきます。あることがらの担当者が自ら「調整」するのであれば、その担当者の意図に沿った「調整」ができますが、その担当者から「調整しておいて」と言われた他のスタッフが調整する場合には、その担当者の意図をそのスタッフに伝えておかないと(会議で結論が出たことなら、その共有ができているかを確認していないと)、担当者の意図とズレた「調整」になる可能性があります。伝えていないのにズレたとき、実際に調整したスタッフのせいにはできません。(2025.1.20.)
はばたき~日々のなかで思うこと(117):語〈09〉「調整する」

最近のコメント