貧困とは、単に生計を確保するための所得がないことではない、としています。貧困により、十分な食事を摂ることができない、教育やほかのサービスを利用することができない、社会参加が難しい、あるいは社会に参加することを拒否されるなど、貧困を原因としたことがさまざまな形で表れるとしています。

所得が少なくても、豊かな生活が保障されているのであれば良いのでしょうが、所得の多寡で努力の有無を評価される社会であれば、生きていくのが辛いかもしれません。

貧困により社会参加が難しいとありますが、福祉サービスの利用でも、介護保険では1割負担があります。障害福祉サービスでも食費などは自己負担です。貧困により、食費が払えない家庭では、利用を諦めることもあります。福祉の分野でも、貧困により福祉サービスを利用できない、社会とつながりにくいということが生じています。(2023.7.3.)