障害のある人、とくに知的障害のある人に対して、「学ぶ(勉強)ことはできない」、「仕事はできない」、「仕事させるなんて可哀そう」、ということが当たり前のように思われていた時期があります。そのようなころでも、「障害があっても学べるんだ、学びたいんだ」、「障害があっても働けるんだ、働きたいんだ」と思っている人は少なからずいました。そのような思いを形にしていったのが、1979年(昭和54年)の養護学校(現在の特別支援学校)義務化であったり、各地で生まれた共同作業所づくりです。

共同作業所づくりでは、「障害があってもなくても、働いていることは同じ。同じ働く仲間としてがんばろう!」という意味を込めて、作業所の利用者を「仲間」と呼ぶところがあります。おりづるでもその考え方を大切にしたいという思いで、利用者のことを「仲間」と呼んでいます。なので前回のように「職員が勝手に」ということがないように心がけるようにしています。