国と国の間の不平等だけでなく、その国のなかでも不平等があります。その地域の特色と言ってしまえば、それまでかもしれませんが、暮らす場所によって、福祉サービスの格差があると「なぜ?」と思ってしまいます。

例えば、福祉的就労をしている人の場合、工賃(給料)が低いので、自宅から通う交通費が工賃を上回ることはあります。そのため、自治体によっては本人に対する交通費の助成金制度がありますが、その上限がある自治体とない自治体があります。同じ県内の隣接する市町でも、福祉サービスの格差があるのです。

また、介護保険は国が創設した制度ですが、65歳になったときに、「引き続き障害福祉サービスが利用できます」という自治体もあれば、「65歳になったら介護保険です」という自治体もあるように、その地域によって大きな違いも生じています。(2024.3.25.)