今年の様子①

今年は4つのグループに分かれて、午前、午後それぞれ約1時間話し合いました。仲間はいつもの作業グループに分かれることで、少しでも話しやすい雰囲気になればと思い、そのように分かれました。職員は、作業室に関係なく4つのグループに分かれました。

ぞれぞれのグループで休憩を入れながらですが、仲間たちは、(集中する時間の長短はありますが)一生懸命に話し合いに参加しようとしています。毎年思うのですが、仲間もこの日は大事と思っているようです。

真面目に考える仲間は、考えすぎて、「お腹が痛いかも」と言って来ることもあるのですが、今年はそのようなこともなく、みんな話し合いに参加していました。

特に今年は、職員が先々と言っていないか?、声かけが多くないか?、と言うテーマだったので、いつも以上に、仲間は時間をかけて自分の気持ちを考えたり、まとめたりしていたのではないでしょうか。

 

今年の様子②

今年の平和学習の担当職員の事前の打ち合わせでは、〝ついつい〟職員の思い通りになることがないように、仲間から「意見を出すことが大事」とか「みかけで決めない」などが話し合えると良いねとしていました。

『ダメ!』や『泣いた赤鬼』という本を題材にしたり、熱中症や病気で寝ているイラストを見て思ったことを話し合ったり、普段思っていることをみんなで模造紙いっぱいになるくらい出しあっているグループもありました。

それぞれのグループで話し合いが終わった後は、ロビーに全員が集まり、それぞれ3分程度で報告しました。報告が終わると、みんなで拍手をしてねぎらっていました。そのときの模造紙は、1週間ほど、ロビーに掲示しています。

 

今年の平和学習を終えて

今年の仲間との平和学習も無事に終わりました。

世界のあちこちで戦争・紛争が起きています。その原因として、〝決めつけ〟もあるのではないでしょうか。自国は間違っていない、間違っているのは他国。

今年のテーマは、職員は自分の支援が〝決めつけ〟になっていないか、でした。自分の支援は間違っていない、間違っているのはあとの人たち、にならないようにと言うことでした。

次元は違うかもしれませんが、つながっている部分もあると思います。「戦争が起きないためにできることをしていく」ための平和学習ですが、私たちは、いま一度支援について、足元を見つめていきたいと思いました。支援は一朝一夕に変わるものではないですが、謙虚にみんなで育ちあえればと思っています。