障害のある人たちの働く場〝作業所〟。この作業所という言葉も、以前は「障害のある人が働いているところです」という枕詞が必要でしたが、このごろはそれもなく「ここの作業所では」と使われることも増えてきました。

「障害がある人を働かせるなんて可哀そう」という声もありますが、「働きたい」と思う人もたくさんいます。以前は、「障害があるので働けない」ということで自宅で過ごす人もたくさんいましたが、そうすることによって、生活リズムがなかなか整わず、体調を崩す人も少なくありませんでした。

しかし、作業所が増え、行き場ができることにより体調が回復し、生きがいにもつながる人が増えてきました。社会とつながるということは生きていくうえで不可欠です。貧困は、その社会とのつながりを妨げていることになるのです。(2023.7.10.)