障害のある方にはサポートが必要です。でも、いつも何かをしてもらって「ありがとう」という必要はないと思います。障害があっても、「支えられる」ことがあっても「支える」こともあります。障害のある方にとって必要なサポートは、「困っていること」に対してであって、「困っていない」ことへのサポート・支援は必要ありません。困っていないのに支援をすることは「大きなお世話」であり、その方の「がんばろう」という気持ちを妨げたり、尊厳を傷つけることにもなります。

ここで難しいのが「困っていること」です。障害があると(特に知的障害があると)、ことばで自分の気持ちを説明することが苦手です。「○○に困っています」ということが難しいので、動きが止まったりしているときが、「困っている」ときかな?と思うのですが、本人なりに一生懸命考えている時間なのかもしれません。そんなことを職員だけが考えていても分からないので、「一緒に考える」ということが大切になってきます。