仲間たちの活動に支援をしていただいている方からのアドバイスがあり、書き手が分かるようなタイトルに変えました。文章のスタンスはこれまでと変わらないので、気楽に読み流していただければと思います。

 

岩本氏は、「社会学における学問の役割は「見えないものを見る」というよりも、「見えているものを見る」ということではないかと気づいたのです」(P.6)と書いています。

私たち、福祉の仕事で支援をするためには、仲間(利用者)の内面に寄り添うことが大切です。内面は、見えないので、「見えないものを見る」ことになるのですが、この一文を読んで、最近思っていることがふとよぎりました。それが「見えているものを見る」ということです。「見えているものを見る」と聞くと当たり前のようですが、「見えているものでも、見ようとしなければ見えない」ことがあります。例えば、「作業をしているときの仲間の表情は?」と聞かれたときに、すぐに答える職員もいれば、ちょっと悩む職員もいます。表情は見えるものなのですが、「どういう表情かな」ということを気にしていないと見逃してしまうこともあります。「見えないものを見る」こととあわせて「見えるものを見よう」とすることも大切です。なぜなら、見えないものを見るためには、見えているものを見ていないと分からないからです。(2026.6.2.)

(参考・引用図書:『コミュ障のための社会学』 岩本茂樹(著) 中央公論新社 2022年)