精査とは、辞書的には「詳しく調べる」ということになります。この「詳しい」というのが抽象的なので、何を調べれば良いのかがあいまいになります。何か間違いが生じたときになぜその間違いが生じたのか、何か原因を探りたいときに何をどのように調べれば良いのかを具体的にする必要がありますが、その具体策がなければ、同じことを調べるだけで終わり、何か新しい発見を見つけることができないかもしれません。
法人の経営状況を見るために、その収支を見ます。大きな変動、例えば昨年や予算に比べて大きな支出になっていれば、その理由を探すことになりますが、どの勘定科目を見るのか、その支出状況で、何に使ったかを一つひとつ上げていくことをしたり、月々の動きを見たりします。それにより、想定外の支出があったのか、季節的な要因があったのかが分かります。
また、昨年度や予算と大きな差がない場合は、見過ごしてしまうかもしれませんが、ある勘定科目(例えば水光熱費)で、電気代は節約したが、水道を使いすぎてしまったということがあるかもしれません。いずれにせよ、「詳しく」調べるということは必要です。(2025.7.14)
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