虐待事件のトリガー(引き金)について、➃服従欲求とは「集団内では、権威のあるリーダーに従おうとする」(P.169)ことを言うようです。「集団の誰もが非難されることなく、自分の考えや気持ちを率直に発言できる組織が望ましい。この状態は「心理的安全性」と呼ばれる」(P.170)と説明している。ここでは細かい説明はできませんが、不要な権威もあるのではないでしょうか。リーダーが本来の機能をはたしていれば、服従欲求も生じないのではないでしょうか。最後の➄原因帰属理論とは「わかりやすく言うと『他人には厳しく、自分に甘い』ということです。こんなふうに、行動の原因を誰かや何かのせいにするプロセスを考える研究を『原因帰属理論』」(P.176)と言うようです。この「自分は責任を取らない」という雰囲気が強くなると、職員それぞれの当事者意識も薄くなるようです。

集団が硬直化するのは当たり前なので、そうならないためにも「当事者意識」を持ち続けることが欠かせません。どうすれば当事者意識を持ち続けることができるか。いま、みんなで考えているところです。(2026.6.22.)

(参考・引用図書:『黴の生えた病棟で-ルポ 神出病院虐待事件』 神戸新聞取材班(著) 朝日新聞出版 2024年)