障害者権利条約の第十九条に「どこで誰と生活するかを選択する機会を有する」とあるので、その権利を行使できるように環境整備を行っていく必要があります。

極端な例となりますが、「障害があるのに、自分で暮らす場所を選ぶのはぜいたく。あなたは、親と暮らすか、グループホームしかないのよ」とはならないということです。

まずは、「障害があるのに、自分で暮らす場所を選ぶなんて」ということが想定外にならないことが必要です。「そう思うのは、当たり前のことよね」という思いをもつ人が増えていく必要があります。そのためには、「自分(たち)だけでできるの?」という考えもなくすことが必要です。生活をするためには、助け-助けられという関係が欠かせません。常に与えられるサポートだけでなく、自ら求めるサポートがあれば、「どこで誰と生活するかを選択する」ことは可能なのではないでしょうか。(2024.8.19.)