「相手の立場に立つ」。福祉の現場や学校現場では良く聞くことばだと思います。「もし私が、この人の立場ならどう思うだろうか」ということですが、そこで考えることができるのは、発言者の思考パターンの範囲にとどまるでしょう。「私なら嬉しいから言ったんだけど……」ということも、発言者は、そのひとなりに「相手の立場に立って考えてみた」のかもしれませんが、実際は「相手の立場に立つ」ことができていないということになります。「相手の立場に立つ」ことをしているようで、自分の立場から抜け出せていないということは、しばしばあるのではないでしょうか。「なんでそう思うのか分からない」のは「相手の立場に立つ」ことができていないからです。「相手の立場に立つ」とは、「あなたならこう思うよね・考えるよね」ということ、「共感」ということばに言い換えることができるのかもしれません。(2026.4.20.)