「自分自身の気持ちも分からないときがあるのに、他人の気持ちが分かるのは難しい」ことについて書きましたが、「自分自身は気づいていなくても、他人の方が気づく」ことがあったりします。自分自身の気持ちを自分で分かるのであれば、自己に対するカウンセリングは不要ということになりますが、実際はそうではありません。他人と話をするなかで、自分自身の気持ちに気づくこともあったり、自分自身の気持ちが整理されて、ことばで説明できるようになったりします。自分自身のことは自分が良く分かっているという自負が、逆に視野や考え方を狭くして、自分自身の気持ちを分かりにくく気づきにくくしているとも言えます。そうなっているときには、客観的であったり、視野広く考えることができる人がそばにいると、混とんとした気持ちが次第にまとまっていくこともあります。(2323.6.12.)